六月のわすれもの

好きな事を好きなように。

Tango on the Campania

 

2018年2月12日。

ミュージカル「黒執事」-Tango on the Campania-大千穐楽ライブビューイング観劇。

 

 

豪華客船編は昨年アニメ映画化もされ、ついに生執事にもきたかと私は思いました。待ってました!という気持ち。

前回のサーカス編、どう表現するんだろうと不思議に思うところが多々あって、でも観劇した感想は素敵!素晴らしい!語彙力のない私にはこんな形でしか述べられないのですが、本当に素敵なものでした。

でも豪華客船編は船上、沢山のゾンビ、船が沈没……。どう表現するのか、サーカス編よりも気になりました。

そんなどう表現するのか、という疑問を持ちながらのライブビューイング観劇でした。


シアター内に入って始まるまでドキドキ。
月曜日の昼間でしたが祝日という事もあり、周りは談笑したり、ポップコーンを食べたりと沢山の人がいました。

 

始まりはアバハンから。
アバーラインは原作とは違うし、ハンクスは原作にいないキャラクターだけれど、生執事にはもうお馴染みのキャラクターたち。
この2人を観ると何だか安心もする。‪(笑)‬

場を盛り上げて、いよいよ始まるぞ!という気持ちにさせてくれる素敵なキャラクターです。

 

そしてすぐにミッドフォード家登場。

エリザベスが可愛い。動きも声も、ああエリザベスだ、と思えた。原作の漫画から飛び出て来たんじゃないかと思うくらい可愛らしい。

 

エドワードもかっこいい。原作者の枢先生が「エドワードは服に無頓着でエリザベスが選んだ物を着ている」と言っていて、確かにこのシーンのエドワードは可愛らしい赤色のストライプの服でした。私、このとっても衣装お気に入りで!その後すぐ別の衣装へ着替えてしまうのですが、もっとその服を着た姿を見せて!と思う可愛らしい衣装でした。

 


シエル役は前作に引き続き内川蓮生くん。
さっきから同じ言葉の繰り返しになってしまうけれど、蓮生シエル可愛い!カーテンコールで挨拶する姿がとても良い子で、そんな子が小生意気なシエルを演じているギャップというか、役者な姿が素晴らしい。蓮生シエルが観れるのは今回が最後になってしまうのかなと思いつつ…の観劇でした。今まで2回連続でシエルを演じた子っていたっけ?

 


尺の問題もあるし仕方がないのですが、飛ばされるシーンも多々ありました。

個人的には学会に忍び込む際、変装して金髪になるシエルを楽しみにしていたのですが、生執事では残念ながら黒髪そのまま。

 

 

不死鳥(フェニックス)ポーズをするのは蓮生くん少し大変そうでした。片足立ちが苦手なのかな。ふらふら。あぁ頑張って…と、画面越しに思わず応援。私は親戚のおばさんかよ。

 


久しぶりのヒデ様ドルイット。相変わらずの変態ぶりで安心。
手の甲にキスされて必死に手を服で拭うシエルに少し笑いつつ、シエルにお父さんと言われ、は?となるセバスチャンにも笑う。
布に詳しくないので何と説明したらいいのかわからないのですが、ドルイットの衣装は黒でしたが、動くときらきらとしていたのが素敵でした。


そして、学会で蘇生しようと試みられた少女を演じているアンサンブルさんの動きが凄い。本当に電気を通されてびりびりと麻痺しているような動きに思わず目を奪われました。

 

そしてここから怒涛のゾンビラッシュ!

 


個人的に豪華客船編でお気に入りのシーンの1つであるシエルの前では可愛い姿でいたいけれど、でもこのままだと危ないと葛藤するエリザベス。

船が氷山に衝突し、船には海水が流れ込んでくる。
ゾンビは倒しても倒してもまた現れ、危ない!というところでエリザベスが剣を手にし、ゾンビを倒し、シエルを守る。

「シエルの前では可愛い姿でいたかった」というエリザベスの言葉には心が痛くなりました。

 


エリザベスが1人で歌うシーンがあります。
リコリスのマダムレッドの回想シーンのように、後ろのスクリーンに合わせて歌って踊るシーンです。

 

女の子だから可愛いドレスに靴を身に付けたい。家の問題で剣術に強くならなくてはならない。幼いシエルは彼女の母親を見て強い女の人は嫌だ、婚約者がリジーで良かった、と言う。1つ年下のシエルの為に、可愛いヒールの靴はやめて、子供っぽい踵の低い靴を履く。

色々な女の子の憧れを我慢して、シエルを想うエリザベスに、原作と映画を読んだ時、観た時と同様に胸が痛みました。私も女ですからね、可愛いものに憧れる気持ちはわかります。

 

ゾンビを次々と倒していき、でもこんな姿をシエルに見られてしまって嫌われちゃうと泣くエリザベスに、嫌いになるわけないと声をかけるシーンには目が潤みました。

 


物語は進んで行き、エリザベスとスネークを脱出ボートに乗せるようエドワードに託し、シエルたちはリアンにゾンビたちを止める装置を聞き出す為に留まります。

 

しかし、ゾンビを止める装置は何故かドルイットが持っていて、なのに、なかなか装置を起動させないドルイットに、その場にいたシエル、セバスチャン、グレル、ロナルドが皆同じ思いを抱いているところにちょっぴり笑い…。

 

そして皆で同じ可愛らしい踊りを無表情で踊っているときは、ここでも思わずにやりとしてしまいました。

でも、ここからどんどんシリアスな展開になっていきます。

 


葬儀屋が死神である事を知り、そして葬儀屋とセバスチャン、グレル、ロナルドが戦っていく。

そんな中、葬儀屋の鎌に背中を刺され、セバスチャンのシネマティックレコードが再生される。

 

 

シエルがセバスチャンに出会い、子供と悪魔から、主人と執事へと成長していく。このシーンは原作でも好きなところ。
ここのシーンでもスクリーンを使用していて、こういう使い方もあるのか、と思ったところでした。

 


かなり飛ばすけれど、無事にエリザベスたちは港に辿り着き、シエルたちは無事なのかと探します。スネークはまた1人になってしまったのかと悲しみ、しかし、そんな所にシエルとセバスチャンは無事な姿で現れます。


ミッドフォード一家もスネークも、2人の無事を喜びます。スネークが安堵している姿に私もホッとしました。漫画読んでて展開知ってるのに。

 


カーテンコールでは和泉さんがアンサンブルにもう一度拍手をお願いします、と。
確かに毎度ですが、アンサンブルの方々は常に舞台に立ち、物語を支えていて凄いなぁと思いました。今回は船乗りになったり、豪華客船に乗る貴族になったり、ゾンビになったり。着替えも踊りも大変なはずなのに。心から拍手をしました。ライブビューイング会場だったけれど、届いていればいいなと思って。

 

 

エリザベス役の岡崎さんやシエル役の蓮生くんの涙には私もつられて涙。最近本当に涙腺が弱いババアになりつつある。

 

岡崎さんがエリザベスを演じられる今、このお仕事が出来て、エリザベスを演じる事が出来てよかった、的なことを言っていて、それにはすごく胸を打たれました。

 

シエル役もそうだけれど、エリザベスもある程度の年齢や身長になってしまうと演じるのは難しい役だろうなぁと思います。

エリザベスも様々な葛藤がある女の子で、演じるのが難しい役であったと思うので、岡崎さんの涙には本当につられてしまって。お疲れ様でした、今日までよく頑張ったね、と、お前何様だよと思うけど、本当に心からそう思いました。


役者さんたちが舞台を去っても拍手は続き、3回?4回?くらい挨拶に戻ってきてくれました。
最後には古川さんが蓮生くんをお姫様抱っこ。これにはいつもの如く本会場、ライビュ会場共に歓声が。‪(笑)‬


ライブビューイングでは特典として舞台裏から挨拶の特典映像があり、アンサンブルの皆様からメインキャストの方、すべての方からの挨拶があって良かったです。

 

特典映像最後には古川さんと蓮生くん。
冒頭でも書いたんですが、もしまた近々生執事があったとしても今回で蓮生くんは最後かなと思ったので、蓮生くんの挨拶にまた目がうるうるするおばさんな私。

 

カーテンコールの挨拶の内容的に、次の生執事は決まっていないのか、決まっていてもキャストが変わるのか、という雰囲気がある挨拶でして。

古川セバスも最後なのかな、と思いつつ特典映像観てました。

 


終わってからはちょっと放心。
帰りには売店で残り数冊になっていた生執事のパンフレットを購入してから帰りました。

 

 

 

生執事って毎回本当に素敵なんです。

私が生執事を観るようになったのは、千の魂と堕ちた死神の初演からなのですが、本当に素敵。

 

また生執事をやってほしいという願望はすごくあります。
もうすぐ原作に追いついてしまうけれど、今までの再演だっていい。やってほしいなぁと。


個人的には、原作にはない舞台オリジナルストーリーだけれど、千の魂と堕ちた死神が大好きで。初めて観た生執事だからというのもあるのかもしれませんが、物語が本当に好きなんです。

 

リコリスも素敵だった。サーカス編も。どれも本当に素敵なんです。

 

松下セバスのちょっと人間味があるところも、古川セバスの悪魔み強いところも、どちらも良いところがあって好きです。

 

今までのシエル役たちの子も、皆それぞれに良いところがあって、皆シエルで素敵でした。

 


最初は原作と違うと思って受け入れられなかったアバーラインも今では大好きです。アバハンが登場するとすごく安心します。黒執事はシリアスなシーンが多いから、2人が登場すると心が休まるんです。‪(笑)‬
2人がいてくれて良かった、と今では毎度本当に思います。

 


今回の豪華客船編、本当は劇場で観劇しようと思っていたんです。Gファンタジー先行やプレリク、応募するか本当に悩みました。


ですが東京公演の期間は年末年始。お金の為にバイトを沢山入れたいし、年明けは学校の予定もあるし……で、どうしても行けそうな日がなくて。

でもライビュを観て、やっぱり何かしらの予定を捨てて観に行くべきだったと後悔しました。私にお金があれば地方にだって行ったのに、なんでお金ないんだよ、とも自分自身に怒りを抱いたり。

 

 

舞台は生もので、二度と同じものを観ることができない。

 

 

他作品でも観に行けずに後悔することが多々あるのに、また後悔。私って全然学習していないなぁと……。

劇場へ観に行かなければ次に繋がらないともわかっているはずなのに。

 

 


もしも願いが叶うなら、またミュージカル黒執事が上演しますように。私はずっと待っています。